今回はメルストの2021年4月のイベントストーリー
「森羅に謎めく万象と虚実が継ぎ接ぐ感情世界」の
分かりやすい解説・個人的な感想をまとめていきます!
今回のイベントはなんと、Twitterにて「この話が見たい!!」と一般公募された
「王国」×「感情5兄妹」にフォーカスされたイベント、です(✿。ì ᴗ í。)و
解説ということでガンガンネタバレしますので、
まだご覧になっていない方は一度本編をご覧になってからどうぞ!
個人的には他のストーリーを全部読めていなくても、
単体で楽しめるストーリーだったなと思いますので、ぜひ!
感情5兄妹が登場するエレキ2ndくらいは読んだ方がいいですけどね。 笑
「森羅に謎めく万象と虚実が継ぎ接ぐ感情世界」
簡単な展開のおさらい
今回から(?)モーションにまで音声がついて豪華になっていましたね!
キャラクターに声は付けず、効果音は付ける・・・
こういう世界観を壊さず没入感を高める取り組み
はすごくありがたいですね(*¯▽¯* )
それでは超!ザックリと展開をおさらいしていきます。
まず、物語は森の中から始まりました。
主人公のユウ君とノーフィールが森を散策中ですね。
そしてさまざまな不思議な現象に出会います・・・
それらは「伝承」として近隣の村に伝わっているもので、
ノーフィールの妹たちに次々と影響していきます。
まずは雨の後の森。
チアチールが自我を喪失してしまいます。
続いて暗い夜の空。
メランコリの眼が闇だけを映すようになってしまいます。
さらにいつもと違う湖。
アングリアが湖の底から救難信号を送っていました。
最後に森のオブジェ。
ファニーが磁力で浮かぶようになってしまいます。
どれもモンスターの影響だったことが判明します。
( アングリアはツタが絡んでいただけでしたがw )
しかし、なにか違和感がありました。
その答えが、ノーフィールの参加している
ゲームだったということが判明します。
ゲームマスターは「お面さま」と呼ばれるモンスター、
対戦相手はゼアという男。
お面さまは感情を操ることができ、
主人公や妹たちはお面さまによって抽出された思念体でした。
そしてモンスターの謎を解き明かす度に
1枚のチップを手に入れられるというルールです。
無事、4枚のチップを手に入れたノーフィールは、
お面さまの前でゼアとの御前試合に挑みます。
その結果ノーフィールはゼアに勝利し、
妹たちと主人公の感情を取り戻し、
御前試合に満足したお面さまはすべての感情を解放します。
感情兄妹が王国観光をして、おしまい。
時系列の整列
かなりザックリと省きましたね。それでは時系列から物語を読み解いていきましょう。
物語は時系列順に大きく6つに分けられます。
- 寄宿舎時代のゼアとノーフィール
- ノーフィールと迎えられた妹たち
- マヨイヤでのお面さまとの3つの賭け
- 感情5兄妹への手紙
- 妹たちの悪だくみ
- 4つのゲームと御前試合
こちらも超!ザックリと展開をおさらいしていきます。
寄宿舎時代のゼアとノーフィール
身寄りのなくなった感情5兄妹ですが、
人数が多いこともあって別々の寄宿舎に預けられました。
ノーフィールはこの頃からなんの感情も持たず、
ただ妹たちを全員引き取ることだけを考えていたみたいですね。
そした、この時の寄宿舎の監督官がゼアでした。
ノーフィールと同じく感情が無いようですが・・・。
ノーフィールと迎えられた妹たち
ノーフィールは監督官と併せて危険な探索隊員となることで、
金銭的にも職務的にも妹たちを取り戻すことができました。
幕間を読むと妹たちの1人1人の兄への想いが分かります。
( 幕間だけを続けて読むのもオススメですよ! )
この少し後に事件屋家業を始めたんでしょうね。
マヨイヤでのお面さまとの3つの賭け
一気に時は流れ、場面はマヨイヤ山へ。
お面さまを癒そうとした主人公が感情を奪われてしまいます。
癒術士キラー過ぎる・・・
そこにお面さまを調査していたゼアが現れ、3つの賭けを持ちかけます。
- 心のないノーフィールが妹たちの危機をかえりみずに助けに来るか?否か?
- 妹たちの感情を賭けたゼアとノーフィールの御前試合
- 御前試合を通して、お面さまが「心」を知れるか?否か?
それぞれ後半で解説します。
感情5兄妹への手紙
賭けの1つ目、ノーフィールたちに助けを求めるシーンですね。
妹たちが王国観光がしたかったこと、
ノーフィールが絶対に勝つという信頼、
主人公を助けたいという理由で王国へ向かうことが決まりました。
妹たちの悪だくみ
本来、妹たちの感情をチップにするのは事務的な作業でした。
ところが妹たちがせっかくの王国観光をノーフィールに楽しんでもらうため、
モンスターの生態調査を事件としてでっち上げ、
ノーフィールにチップを手に入れるゲームをさせることに・・・
心を知るヒントにもなっていましたね(。`・д・)
4つのゲームと御前試合
マールヴェール
リュインクレイン
ムーシームー
コロモ
それぞれの伝承を解き明かすことが4つのゲームでしたね!
ルールは主人公と行動を共にする程度の軽いものでした。
そして続く御前試合の内容はエレキの国のボードゲーム「M I C」。
囲碁のようなゲーム性で、多くの陣地を取ったら勝ちみたいです。
座標が3つあったので、ハンターハンターの軍戯のような感じでしょうか?
駒の動きを考察する人とか現れそうですが、ぬけには難しいかな(¬∀¬;)
特に駒がエレキであり、神経質な操作が必要になるんだとか。
冷静さ・正確な判断力が必要なゲームですね・・・
さらに3本勝負で、勝てば陣地の差に応じたチップが移ります。
ゼアは自らの感情をノーフィールに植え付ける。
ノーフィールは妹と主人公の感情を取り戻せる。
この勝負で見事ノーフィールが勝利し、全員の感情を取り戻して、
お面さまにも心を自覚させ、満足させました!
解説
お面さま
正体は「マヨイヤ」というモンスターでした!
スキルはストームブレイクでしたね、掘らねば。
自分に強い感情を向けた者の感情を奪い、廃人にします。
さらに、その感情を物質化することで館を形成することも可能。
「感情の現身」として感情の持ち主を疑似的に操ることまで・・・
癒されていたみたいですが、こんなチートモンスター誰が癒したんでしょうね?
自らが感情を持っていないため、人から奪っていたようです。
つまり、お面さまの目的は「感情を手に入れること」でした。
ここで、「感情」と「心」について解説します。
(ぬけの考察が含まれます)
「心」とは感情を生み出す大元の存在。
ティンクルシードや、魂のようなものだと考えられます。
一方の「感情」はモノゴトに対する肉体の反応。
性格や、行動だと考えられます。
つまり、感情を奪うとは、体と心の繋がりを奪うのではないでしょうか。
メルクは心でそのまま感情を表現するから、感情を奪われなかったのかも?
マヨイヤは「心を知りたいという好奇心」自体が感情であると気づき、
満足して全ての感情を解放しました。
ちょっと難しかったですが、
ノーフィール・ゼアの心についての考察でこの考え方を使います!
重要なので、ぜひ覚えておいてください!
3つの賭け
主人公の感情を取り戻すためにゼアが提案した申し出です。
感情を知りたがっているお面さまの弱みをしっかり突いていますね( ´艸`)
特に3つ目の賭けが大本命。
心を持たないノーフィールが心を得る様から、お面さまに心を自覚させるという目的です。
また、ゼアがこの提案をした個人的な理由は「ゼアの私情」にて後述します。
4つのゲーム
妹たちによって画策されました!
ゼアも上手く誘導して4体のモンスターの生態調査を兼ねさせるという・・・
そう考えるとなんて切れる男ゼア(`・д´・ :)
御前試合とノーフィールの感情
御前試合中のノーフィールは3段階の感情の変化に見舞われます。
- 小さなノイズ
- もっと知りたいという好奇心
- 妹たちの兄であろうとする感情
小さなノイズ
初戦はゼアの勝利。
ノーフィールにゼアの感情が移されることに・・・
ここで重要なのが心と感情です!
思い出してください!あの難しいやつです(ノシ ‘ω’)ノシ バンバン
ノーフィールはゼアの感情を移されたので、ゼアのような行動を取るようになります。
この表情である
ノーフィールは後にこの時の感情を「熱」と表現していましたね。
ちなみにゼアの属性は炎です。
このゼアの感情がノイズとして混ざり、ノーフィールは感情を知ろうとします。
もっと知りたいという好奇心
ノイズとはまさにノーフィールが持ち得なかった好奇心。
すべての感情が妹に向いていたノーフィールの感情が、妹以外のものへ向かいます。
それによってゲームの展開もガラリと一変・・・
しかし、M I Cは冷静さを欠いたものが負けるゲーム。
メルクでさえ気が付くようなような致命的なミスをしてしまう・・・と思った瞬間
妹たちの兄であろうとする感情
この表情である
その掴みかけた熱を投げ捨て、冷静な一手を繰り広げ完勝。
これ、ゼアの感情をノーフィールの感情で押し殺したんだと思うんです。
しかし、ノーフィールには感情はないはずですよね。
それはノーフィールの思い込みだったんじゃないでしょうか?
もう一度4つのゲームのヒントを思い出しましょう。
在り方がずれてるから、わからない。
想像ができないから、推し量れない。
大きさが違うから、気付けない。
小さすぎるから、なにも見えない。
ノーフィールの感情は妹たちを守るために最適化されたもの。
つまり、感情の在り方が常人とは異なっていたのではないでしょうか?
知りたがっていた他の感情を捨て、冷徹な兄であるという自らの感情を選んだ・・・
ということでしょうか。マヨイヤも心の在り方を知れて満するのも納得。
完全な余談ですが・・・こういうことなんでしょうねぇ・・・
小さすぎるから何も見えないはマヨイヤのことだと思っていますが、
誰か候補が思いつく方はコメントください( ´艸`)
ゼアの私情
ゼアは自分のモットーをメルクに話していたようです。
つまり、ノーフィールを選んだ理由にもキチンと私情を挟んでいるかと。
ゼアの私情は2つあると考えています。
- サンプルからセンセイへ
- 賭けの清算
サンプルからセンセイへ
ノーフィールからの感謝の言葉がまるまる小説の言葉だったことから、
ゼアはある考えに辿り着きます。
ノーフィールは自分から学んでいるのではなく、サンプルにしているだけだと
これにはゼアもショックだったんでしょう。
自分は感情のない論理的な存在だと思っていたら、
より完全に論理的なノーフィールにただの1サンプルとして見られていた。
そんな自分以上に徹底した存在に好奇心=ノイズを感じることに。
明らかに固執してますね。
自分のように「ノイズ」を感じさせ、
ノーフィールの中にある自分の存在を
「サンプル」から「センセイ」へ変えたかった。
ゼアという名前は「there = あそこ」にずっとノイズが残っているから
なのかもしれません・・・
この後ゼアはエレキの国を去りモンスター研究家になりますが、
それもノーフィール以上の好奇心を与えてくれる未知な存在を求めてなのかも・・・?
賭けの清算
ノーフィール自身も心を知りたいと願っていました。
それはより完璧な兄になるためです。
恐らくノーフィールもそこまで強く望んでいないでしょう。
ゼアも絶対に叶えてやりたいとは思っていないでしょうね。
それでも賭けたことだから、としっかり覚えおいて
キチンと清算しようとする律儀なところがあるみたいです。 笑
ノーフィールに対してだからなのか、ゼアがそういう性格なのか・・・
まとめると、ゼアは今回4つのモンスターの生態調査、多くの感情の解放、
お面さまの無害化に2つの私情を挟んでいた・・・ということになりますね。
優秀・・・( ゚д゚)
編集後記
もっと端的にまとめたつもりだったんですがかなりの分量になってしまいましたね・・・
今回のストーリーはいかがだったでしょうか?
個人的には心そのものの性質よりも、
心の変化に応じた行動が重要だというメッセージに感じました。
感動したと言葉にすることは多いですが、ノーフィールのように
行動が伴っていることって少なかったかもなぁ・・・
と、ドキッとしました。
また、今回記事内には含みませんでしたが、
ゼアの「王国観」もメルストの大切なテーマである
「異なるものとの共存」を捉えた面白いものでした。
メルストのストーリーは本当に道徳的な学びが多いですね!
今後他のストーリーも読みこんで、順次解説していこうと思います!
それが自分にできる一番の感動だと信じて(。`・д・)
ここまでご覧いただきありがとうございます!
少しでもなにか感じることがあれば幸いです。
ぬけでした⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
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